2001.2.24

第一部〜工事編〜 その1

◆業者選定

 事の始まりは、昨年の8月上旬ごろ家の改築を決めたことだった...。
 工事の内容についての説明は特にしないが、規模は小さいものだ。  まず、いくつかの業者から見積りをとることにし、家内が雑誌で探した業者が2社とうちの近所の工務店の3社に依頼することにした。
 まず、家内が雑誌でみつけた業者A社に来ていただいた。
 ここは会社の規模は大きくないがセンスがよさそうで仕事も丁寧そうな印象がある会社だった。担当の方に当方で考えているプランを説明し、見積りをお願いした。担当の方は工事の予定個所の写真を数枚撮ったりメジャーで寸法を測ったりした後、お貸しした建物の図面を持って帰られた。話しやすく飾り気の少ないフランクな印象の方で堅苦しくない程度の礼儀もあり好感をもった。

 その数日後、やはり雑誌で見つけた大手のB社の方に来ていただいた。
 B社にも当方で考えているプランを説明した。すると担当の方はもっと安くできるプランを考えてくれてそれを提案してくださった。当初のプランに比べると若干不自由な面があるものの、提案されたプランだとかなりコストを節約できるのでそちらを採用し、新プランの見積りをお願いした。
 やはり担当の方は写真を撮ったり寸法を測ったり図面のコピーを撮ったりして帰られた。担当の方は印象的にはやや暗めな感じだったが、特に不安に思うようなことはなかった。

 最後にうちの近所のK工務店に来ていただいた。
 ここの工務店には、15年ほど前に私の親が家のとなりの事務所の建物の改築工事を依頼したことがあり、近所でもあることから選択肢にいれたのだ。
 工務店のご主人が来て新プランを説明し、見積りを頼む。ご主人は結構年配で印象としては昔ながらの頑固職人といった感じだった。とりあえず自信はマンマンのようである。ただ心配なのは年のせいかロレツが回らず話すことがよくわからないこともあったことだ。

 ここでしくじったのは、A社に新プランの見積りを頼まなかったことだ。いや、頼んでいても事態は変わらなかったかもしれないが、とりあえず後に後悔することになるのだ。

 さて、それから数日して見積もりが揃ったところで家内と検討した。
 見積りで重視したところは、金額以外には内容の詳細さだ。まあ、詳しく書いてあっても私には建築の知識がまったくないのでわからないのだが、いざというときによいとおもうのだ。
 さて、見積書で一番よい印象を持ったのはA社のもので、内容も細かく書いてあり当然ワープロできれいに作られていたのだが、A社のは当初考えていたプランだったので飛びぬけて料金が高かった。よって除外。
 B社は新プランを提案してくれたところで、大手でもあるので見積り書も期待していたのだが、工事一式いくらみたいな非常に簡素なものだったのでガッカリであった。
 K工務店の見積り書は手書きのものであったが、素人目には細かく書いてあり、「ロレツが回らないご主人が作ったにしては...」というような形で評価された。料金も安く近所でもあることから一躍脚光を浴びたのだ。安い理由もA社・B社とは違い工務店に直に依頼しているからだと考えて、それほど不信も感じなかった。しかも、工事の内容が前述のとおり、ごく小規模で簡単なものだったので、どこに頼んでも無難にこなしてくれるだろうという安易な考えがあったのだ。
 そんないきさつでK工務店に工事を依頼することにした...。

 8月の下旬に前金として見積りの約半額を支払い、9月の頭から工事にとりかかることに決めた。 K工務店の工事は始まった当初からダメダメであった...。本当に...。

Previous << 1 >> Next


このサイトへのご意見・ご感想は[takuya@haphands.com]までお願いします!