2001.2.24

第一部〜工事編〜 その2

◆工事開始

 工事は9月4日(月)から始まり、遅くとも9月22日(金)には完了する契約であった。
 これは、9月23日、24日の両日で家具の配置換えなど行うよう人員を確保していたので、それまでに完成していないと手伝っていただく方に迷惑がかかるからだ。工事は2週間もあれば終わるという見込みだったので余裕がある日程だった。


 9月4日(月)
 この日は外壁の加工をするため外壁に穴を開ける。その際、穴を開ける場所をどうも「目分量」でやっているように思えてならない。私は心配になって「場所、大丈夫ですか?」と聞いてみた。その回答が「開けてみないとわからない」というものだった。「『わからない』じゃないだろう」と私は強く思ったのだが、小心者の私には言えない。そもそも、実際にマズイことになったわけではないので、追求する根拠に乏しい。
 また、工事の際に既存の建具などの保護・防塵のためにシートやベニヤ板を張り付けておくことを「養生(ようじょう)」というらしいのだが、このK工務店はまともな養生をしていなかったのだ(これは後に別の業者に工事をやり直してもらったときとの比較で)。そのクセ、工事場所付近の家具を移動しておいた方がよいか聞いたときには、その必要はないとのことだった。当然後で面倒なことになるのだ。

 「養生がまともになされていない」というのは上述のとおりだが、出色(?)なのは、工事のため住居内にはいるときに「土足」だったのだ。ジジイ(←書きながら腹が立ってきた)。しかも、土足でとおるなら、最低限、土足用の通路としてベニヤ板を敷いて通路をつくるなりするならまだしも(実際にはそれでもイヤだが)、そんなマメなことはするはずもない。そもそもそんなことするマメさがあれば靴をぬぐ。その現場を私の母が見ていて(私は外出していた)、注意をしたのだが、それでやっと新聞紙(ウチの)で通路を作った程度だった。

 「どうも、K工務店はとてもとてもダメダメなのでは?」という心配が大音量で心に響き始めた。第一種戦闘配備というところだ。  正直なところ、この時点で工事をストップしK工務店との契約を解除しようともやや考えたのだが、前述のとおりまだ現実的な問題が生じたわけではない。技術的な裏付けがなく、「心配だから」という理由で契約を解除したらこちらの方が不利な気がする。ということで、ここはともかく工事を続けさせることにし、心配なところは事があったときに何かの役に立つよう写真を撮っておくとこにした。余談ながら、カメラはこの年の夏に購入したデジタルカメラでフィルム代の心配をすることなく存分に撮ることができた。結局、この件に関しては最終的に計100枚以上の写真を撮った。
 この時点では、まだ「工事は小規模で難しいものでもなさそうだからあるいは大丈夫かもしれない」という健気(?)な観測も持っており、それも工事続行の理由になった。

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