2001.3.1

第一部〜工事編〜 その5

◆グチ

 今回は前回と内容的にあまり変わらない気もするのだが腹立ちに任せて書いてしまう。
 さて、その3にも書いたがクローゼットのドアを開けるときに新しく設置した仕切り壁にドアの板や突起がぶつかり不自由があるのでその点もジジイに指摘した。

  ここは文章で説明するのがやや困難なのだが、仕切り壁に使う板の加工が非常に不正確であるために発生した問題である。ドアは上部にレールがあり吊られた状態なので地面に垂直になる。そのドアと比べて見ても、仕切り壁は垂直になっていないのが明白であった。
 ジジイにドアの開閉の際の不具合を見せて指摘するとまたもや「ちゃんと測ったんだよ。水平器も使ってさぁ。本当にずれてんの?」などと言い出す始末。ちゃんと測って水平器も使ってなお一見して歪みやズレがわかる工事になってしまうというのは、理解の範疇を超えている。幻の珍獣に不意に遭遇してしまったかのような衝撃である。

 少々面倒くさくなってきたので大体のところは割愛するが、壁の開口部の枠についてクレームをつけたときには、「じゃあ、枠はどうすればいいんだよ。言ってみな。」などと逆ギレに近い発言をしてきた。
 ここで売り言葉に買い言葉の素人考えでどうこうしろと言ってしまうと揚げ足を取られかねないので「工事の手法に関して素人に意見を求めるんじゃない。自分で考えて提案しろ。」というような内容のことを言って切り返した。が、ジジイには揚げ足を取るほどの計算高さはどう考えても残っていないので取り越し苦労であったことは間違いない。

 繰り返しになるが、手を入れたあらゆる部分に不具合がある。しかも、これでほぼ完成だと言ったので、「まだ途中だから」などという言い訳は許さない。ともかく、この場で口頭で注意したり約束させたりしても安心できないので、週末にこちらの要求を書面にまとめておくから週明け(9月25日(月))に今後のことを話し合おうということで帰した(ちなみに、この日は納品日の9月22日(金))。

 ともかくも、この日はこれで終わり...というわけにはいかないのだ。なぜなら、ジジイは以前も書いたとおり養生もろくにせず材木の切断を行っていたのでオガクズだらけである。床だけでなく家具もオガクズだらけなので掃除をしなければならない。

 余談だが、ジジイは日々の作業の終了後に掃除をしたこともなく、工具も常にその場に置きっぱなしで(工具箱にいれたりすることもなく)帰っていた。
  ある日などはジジイの帰宅後、外壁の工事部分から雨が染み込み、そこ雨水がノコギリなどの工具の上にたれてノコギリが真っ赤に錆びていたこともあった。全ての点において緻密なまでのダメさである。

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