2001.5.9

第三部〜回収編〜 その4

◆新キャラ「オバサン」登場

 前回、3月13日(火)に仮差押えの取り下げ書類を提出した帰りにジジイの住民票を取ったらジジイの移転先が判明したところまで書いた。
 帰宅後家内にジジイ&娘の住所がわかったことを伝え、電話番号を調べるよい手がないか相談してみる。家内はダメ元でNTTの104(番号案内)で聞いてみようと提案する。私もその考えに別に異存はない。が、私の考えでは104ではまずわからないであろうという読みがあったので、それ以外の手がないかと思案していた。家内は早速104にかけ住所とジジイ娘の苗字を伝える。するとこれまた意外なことにあっさりわかってしまったのだ。これは大収穫だ。早速電話をいれてみることにしよう。
 
 これまでの経験で電話のときは基本的に会話を録音するようにしている。ちなみに最近の電話の録音はICを使ったものが主流だと思うのだが、それだと実際にその会話を証拠などで提出する場合に非常に面倒くさそうである。うちの電話もやはりICに録音するタイプなので、こういう場合には学生のころに使っていたテープ式のものに取り替えるのだ。ただでさえ虚しさがただよう作業なのだが、つい学生時代の留守電などを聞いてしまい虚しさ倍増である。
 
 録音の準備を整え、幾分の緊張をともないながらかけてみる。
 呼び出し音が数回鳴った後、呼び出し音のトーンが変わる。
 転送だろうか?よくわからない。
 さらに数回の呼び出し音の後電話がつながる。
 ...などと少々意識して緊迫感を演出してみたが、どうでもよい。結局のところ不在のようで留守電の応答メッセージが流れてきた。内容が内容なだけに直接話しをしたいし、もしかしたらジジイの娘家族は今回の訴訟のことを知らないということもわずかながら考えられる。なので、とりあえず留守電にはなにもメッセージを入れないまま受話器を置く。
 この日はその後再度電話をしてみたが結局つながらなかった。
 
 翌3月14日(火)の午前中にかけなおす。あっけなくジジイの娘と思われる人物がでる。私は万に一つジジイの転居先の家族が今回の訴訟の件を知らないでいるという可能性を考慮し、非常に低姿勢で会話をする。まず自分の名を名乗り、相手がジジイの娘であることを確認する。次に、ジジイが訴訟で敗訴し支払判決がでていることや私が原告(=債権者)であることを伝える。オバサンは全て事情は知っていた。以下、この後に続くジジイの娘(以下オバサン)との会話である。オバサンどういうわけかエラそうな口調である
オバサン:「父は入院しているんですよ。」(註:強い口調)
私:「あ、そうなんですか。」
オバサン:「そうなんですよ。うちは父も母も入院したり、引っ越してきたりして大変なんですよ。訴訟のこともこっちにも言い分があったんですけど、忙しくて手がつけられずにいて弁護士さんに相談したら控訴期間を過ぎていて確定してしまってどうしようもないっていうことなんですよね。」
私:「はあ、それは大変ですね。」
オバサン:「大体どうしてウチの電話番号わかったんです?」(註:詰問調)
私:「調べたんですよ。」
オバサン:「どうやって?」(註:詰問調)
私:「普通に。NTTの104で。」
オバサン:「おかしいなあ。ウチは104では調べられないようにしているんですケド?」(註:詰問調)
 エエイ、馬鹿らしい。なにをイバッているのか!エラそうに!
 キリが悪いが、以下次回に続く。

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