2001.5.26

第三部〜回収編〜 その8

◆相手方弁護士登場

 この日3月15日。相手方弁護士に電話をかける前に例によって会話の録音の準備をしておく。
 電話をかけると受け付けの女性が出たので、相手方弁護士を呼び出してもらう。しかし、不在とのことなので、折り返し電話をしてもらうことにして電話を切った。
 気勢をそがれた感じだが仕方がない。しばらくすると相手方弁護士から電話が来た。
 相手方弁護士は声から想像すると割り合い年配のように思われる。
 まず私の姿勢としては例によって低姿勢である。
 相手方弁護士は私の訴訟のことはもちろん、仮差押えのことなども知っていた。それは当然だろう。しかし、そうなるとやはり相手方弁護士が私に何の連絡もしてこなかったことが不審である
 
 そして、相手方弁護士から聞いた話は意外なものだった。
 まず、破産・免責については既に決定がおりているということである。しかし、再三言うが私には相手方弁護士からは何の連絡もなかった。当然、裁判所での異議申立ての機会もなかった。納得いかない。とりあえず、そういうことなら少なくとも私の債権は免責の対象とはなっていないはずである。そのことを確認すると、その点では免責の対象とはなっていないとの回答である。わずかにホッとするものの、法律相談で聞いた「免責申請で異議を唱えないことを条件に支払い交渉をする」というプランは台無しである。
 次に管財人のことを聞くと、「管財人はつきません。よって配当もありません。」とのことだ。どうも不審だ。不動産がある場合にはまずまちがいなく管財人がつくはずだ。私は不動産のことを言い、評価額を聞いたみたところ、「評価額は高いんですが、資産価値が低いんですよ。」とのこと。う〜む、どういうことなのかよくわからん。しかし、ど〜も怪しい気がする。
 とりあえず債務総額を聞いてみると、2,200万円余りとのことだ。これを聞いたからどうなるのかわからんが、とりあえず法律相談の弁護士さんが聞いておくよう言っていたので聞いたみた。
 ついでに、ジジイの資産の一覧を見せて欲しいと頼んでみたが、プライバシーの問題があるので見せられないとのこと。なんかムカツク。
 話を聞いたものの、どうも腑に落ちない。腑に落ちないのだが、知識不足が祟りうまく質問ができない。
 相手方弁護士は「私ら弁護士でも勝訴判決を受けても回収できないなんてことはよくあるんですよ。」などと言う。だから諦めろということだ。いよいよムカツク。しかし、この局面では出直して考えをまとめるしかなさそうだ。
 ど〜〜も不審な相手方弁護士との結果、得るところはあまり無かったのだが私の債権が免責の対象となっていないことだけはとりあえず判明した。しかし...どうしたものか...。また法律相談に行くか?いや、ちょっと自分で考えてみることにしよう...。
 
 考えがまとまらないままとりあえず、オバサンに電話をすることにした。内容はジジイ名義の土地を確認したこと(資産価値が低いというのが気にかかるが)や相手方弁護士と話して私の債権が免責の対象にはなっていないという確認を得たことなどの報告だ。
 時刻は大体午後6時過ぎぐらいだったと思うのだが、意外にもオバサンではなく夫と思われる人物が出るた。オバサンが不在だというので名を名乗って電話切る。まあ別に話せなければそれはそれで構わない。
 
 問題は今後どうするか、である。

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